インフルエンザワクチン、その効果

ワクチンについて

大変遅ればせながら、明けましておめでとうございます。

インフルエンザの流行状況は全国的にピークを迎えているようです。
当院で受診されたインフルエンザ患者さんの特徴として、現段階ではA型が圧倒的に多いことと、発熱がそれほど長く続かないことです。また、インフルエンザワクチン接種者でも、罹患される方が多い印象です。(効果が低い?)  

            (国立感染症研究所HPより)

上図は昨シーズンとその前のシーズンでのワクチン製造株と流行株の一致性です。結構不一致率が高く、一昨年ワクチンを打たれた方は、その効果をあまり実感されてないかも知れません。今シーズンは国立感染症研究所から一致率がたかくなるだろうとの見解がアナウンスされていますが、今のところはうーん、どうでしょう?といった感じです。

これには原因があるようです。ワクチン株の選定ですが、国立感染症研究所が、WHOの情報を元に今年度流行が予想されるインフルエンザ株を選定します。その情報を元にして、ワクチン製造会社がワクチンを製造をしますが、その製造過程で遺伝子変異が生じてしまうことがあるそうです。そのため、ウイルス株自体は流行予想が当たっても、実際のワクチンは予想されていたワクチン株とは微妙に違うものになっていしまう、とのことです。

これが事実なら、例え流行株の予想が当たっても、実際はそれ程効果が無いということになってしまいます。製造過程での、遺伝子変異の起こらないワクチンが急務の様に感じます。ただ、だからといって、ワクチンを接種されないというのは、ちょっと違うように感じます。実際様々な報告で、インフルエンザワクチンの有効性は言われており、特に集団感染予防には効果あるとの見解が一般的であろうかと思います。

インフルエンザA型は徐々に少なくなってきたなと思ったら、先日B型がでました。皆様もくれぐれもお気を付けください。

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