横紋筋融解症

ワクチンについて

先日、定期的に行っている病院で自分的には珍しい経験をしたので、備忘録的に書きます。

インフルエンザA型に罹患された、超高齢(100歳以上!)の男性の方だったのですが、タミフルで順調に解熱されました。しかし、検査結果で CKが6000台(正常値60~270)と高値を認めました。年齢もあり、すわ無症候性の心筋梗塞か?と疑って、心電図、血液検査(CK-MB、トロポニンT)チェックしましたが、いずれも陰性。経過も良く、???でしたが、もしやインフルエンザに合併した横紋筋融解症?と疑って調べたところ、直ぐにヒットされました。というか、結構有名な合併症でした。お恥ずかしい限りです。

横紋筋融解症自体は、時々見る疾患で、主に骨格筋、心筋などが何らかの原因で壊れてしまいます。外傷が原因のこともありますが、薬剤、アルコール、感染症等で発症することもあります。感染症では、溶連菌(発熱とともにのどが腫れて痛くなる、学童に多い扁桃炎の原因菌、人食いバクテリアの原因菌でもあります)等の細菌、インフルエンザ、コクサッキー、エコー等のウイルスがあげられます。嫌気性菌のクロストリジウム属も原因になることがあります(食中毒の原因のウエルシュ菌や、破傷風、ボツリヌス、ガス壊疽菌等もこの仲間です)。

幸い、この方の場合輸液等の保存的治療で事なきを得ましたが、状況によっては、腎臓が悪くなって透析などの処置が必要になったり、重症肺炎を合併することもあります。

日々の診療でインフルは結構多く診ますが、時々変わった合併症を起こすこともあるので、より注意深い診察が必要だと感じました。

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