手足口病

ワクチンについて

今年の夏は近隣の保育園、幼稚園で手足口病が大流行しております。

手足口病は、夏に流行するウイルス性疾患で、主にコクサッキーウイルス、エンテロウイルスが原因です。
潜伏期間は4~7日で、主に唾液などからの飛まつによりうつります。発症すると、発熱を伴って手、足、口の中に小さな水泡様の発疹を認めます。(他、臀部、体幹、ひざなどに認めることもあります)

ウイキペディアより

(ウイキペディアより)

手足の発疹は多少かゆいくらいで症状はありませんが、口の中の水泡は潰れてびらんになり、ひどく痛むことがあります。特に小さいお子さんは痛みのため飲水、食事を嫌がり、発熱や、暑い時期と相まって脱水症状を起こしやすいので注意が必要です。
また、手足口病はほとんどが子供がかかる病気ですが、大人がかかると、高熱が出たり、水泡がひどくかゆくなったり、指の爪が全て剥がれるなんてことも起こることがあります。総じて重症化することも子供より多いので、注意が必要です。

症状は大体5~10日で徐々に治まっていきますが、ウイルスの排出は、最長で1か月ほど続くといわれております。しかし、その間登園禁止にするのは現実的ではありません。症状の推移を見て、特に脱水症状を起こしやすい時期を乗り越えれば、登園を許可するのが、現実的と思われます。

エンテロウイルスが原因の手足口病は重症化することもあり、髄膜炎などを発症することがあります。幸い今年の流行状況は,国立感染症研究所の病原微生物流行状況を見ると,コクサッキーウイルスがメインと思われますが、今後も注意深く経過を見ることが必要と思われます。

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