YMO BGM の「HAPPY END」のミックス違いついて

☆ 事務便り ~事務Kのナントカ~ ☆

こんにちは。
豊泉医院・事務Kです。

さて、YMO BGM収録「HAPPY END」のミックスが実は2つあったことは

ほとんどの人が知らないと思います。
私もそんな一人でして、この方のブログで知りました。
人生下へ下へ

ぶっちゃけマニアックな話ですが、自分も聴き比べてみることに。

私の持ってる「BGM」は3つありまして
◯ LP  1981年
◯ Alfa版 CD  (ALCA-9043)  1994年
◯ 東芝EMI版 リマスターCD  (TOCT-24238)  1999年

実は私も、東芝EMIリマスター盤の「HAPPY END」を聴いた時に違和感を感じたのですが、
でも、それはリマスター効果で音圧やら何やらが変わったからだろうと
それ以上深く考えませんでした。

ところが聴き比べたら、本当にミックス自体が違ってました(LP盤はプレーヤーが無くて未聴)。
で、数少ない情報を元に「HAPPY END」の2つのミックスを時系列に並べるとこんな感じらしいです。

LP(オリジナルミックス)

Alfa版 CD(別ミックス)

東芝EMI版 リマスターCD(オリジナルミックス)

・・・自分が違和感を感じたミックスってオリジナルミックスだったのか・・・。

まあそれは置いといて、2つのミックスを比べると、
まずSEの「キュロロロ~」等の入るタイミングが違います。
そして、曲の前半部分において、オリジナルミックスでの鐘のパートは、継続して小音量で鳴ってますが、
別ミックスでは途中出たり引っ込んだりしてます。結構違いますね。

以前、左うでの夢  インストバージョンについて  にも書きましたが
「この時代にはミックス時には必ずカラオケバージョンも作成した」
という事なので、別ミックスが存在する事自体、不思議ではないのですが、
(そもそも坂本龍一シングル「Front Line」B面のHAPPY ENDの別ミックスですもんねコレ)
何故、Alfa版 CDでは、わざわざ別ミックスに差し替えたのか?ということです。

オリジナルマスターの音の一部に大きな欠落があった、とかなら分かるのですが、
後発のリマスター盤でオリジナルミックス復活してるし、よく分からないですね。

この YMO BGM版「HAPPY END」のミックス違いって、ほとんど言及されないのですが、
その理由は「一聴してよく分からない曲」が起因してると思います。
このバージョンはシャンシャン鳴ってる和音パートが、フランジャーによって
音の動きが分かりづらくなってる為か、ミックスが違ってても皆スルーしちゃうんだと思います。

自分も小学生の頃に最初に聞いのですが、冒頭から頭の中が「???」状態でした。
5回目くらいでようやく分かって、だんだん好きになっていくんですが。
残念な事に、ほとんどの人は「Loom」と共に飛ばしてしまうのかもしれません。

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因みに、YMOにおける大々的なミックス違いといえばコレ。
YMOの1作目「Yellow Magic Orchestra」

  
日本盤                                                US盤

このアルバムには日本盤とUS盤があり、それぞれミックスが違いますが、
US盤の方は全曲通して、一部トラックにステレオリバーブをかけてたり、
各楽器の定位・音量を変えてたり、なんだか立体的になってます。
あと、1曲目から2曲目に入るタイミングが違いますね(日本盤の方は1曲目が2小節長い)。

私は、子供の頃からUS盤を聴き続けて、大人になってからはじめて日本盤を聴きましたが、
やはり長年耳に馴染んだUS盤の方が気持よく聴けるんですよね。。。

他に、スネークマンショーに入ってる
YMOの「磁性紀-開け心-」という曲は元々モノラルミックスなんですが、
後に、ステレオミックスが世に出ました(UC YMOに収録)。
これも初めて聴いた時、違和感ありまくりで
やっぱり長年聴いてきたモノラルミックスが良いな、と思ってしまいました。

  
スネークマンショー                               UC YMO

長年オリジナルを聴き続けてると、その各楽器の音の定位や音量、
エフェクトの掛かり具合などが頭に焼きついてるんですね。
だから、ミックス違いに敏感になっちゃうんです。
今回の「HAPPY END」では、全く気づきませんでしたが(笑)

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