(テニス365より)
先日のマスターズ1000 マドリードオープンで錦織 圭が決勝進出しました!(拍手)
実は僕は、テニスが趣味でして、10年ほど前からテニスを始めておりその面白さに完全にハマってるのですが、並行してテニス観戦にもかなりハマってます。
そう、10年前の日本選手といえば、ATPツアーに関して言えば、松岡修三選手以降の空白の時期であり、グランドスラムの1回戦に出場できればそれだけで快挙と言われた時代です。そんな中2008年に突然 錦織 圭選手がデルレイビーチ選手権でJ.ブレーク選手を破って優勝したので大変驚きました。
錦織選手は以前から島根出身の天才少年ということで、気にはなってました。でも、そこそこ行くだろうけどさすがに優勝は無理だろうな~と思ってました。その頃はGaoraでもデルレイビーチの放送はやっておらず、ネットのLive score tennisというサイトでスコアだけ追ってました。2回戦、3回戦と勝ち進み、準決勝(確か、アメリカのS.クエリー)でもまさかの逆転勝利。決勝はWOWOWで放送していたかもしれませんが、その頃はWOWOWは加入していなかったので、(しかし、見たい!)ライブスコアだけを固唾を呑んで見守っていたのを覚えてます。そして、スコアが第3セット、5-4から6-4に数字が変わって勝利を確認できたときは、本当に嬉しかったです。(数字だけを見てこんなに興奮することもなかったと思います)
又、その年のUSオープン3回戦D.フェレール戦は既にWOWOWに加入していたので、テレビで見ることができたのですが、途中からもう座って見ることができず、錦織が決めるたびに自然と絶叫して、全身で応援しておりました。スポーツ観戦で汗が出るほど興奮してみたのは初めてで、もう一気に錦織選手のファンになりました。以降は出場試合は欠かさず見ておりました。肘のけがで休場していたときは辛かったですが、休場明けのチャレンジャー(下部のツアー)大会で、小さなガラーンとした観客席でも一生懸命に頑張っている姿を見て、勇気づけられたものです。
そんな錦織選手ですが、去年後半にマイケル・チャンコーチに師事するようになってから、吹っ切れたように、強くなってきていました。特にクレーシーズンはバルセロナで優勝、マドリードも決勝進出と目覚しいものがあります。マドリード決勝は世界ランク1位のナダル。今まで勝てたことが無い相手ですが、今年の全豪オープンでは惜敗しており、勝利への感触は掴めてきていると思われました。眠い中、始まった第一セット。あのナダルが、錦織の速い展開についてこれず攻められ続け、為すすべもなく簡単にセットを落としました。こんなナダルを見るのは、相手がフェデラー、ジョコビッチ以外では初めてでした。第2セットも第1ゲームをブレークし、流れは完全に錦織。第2セット中盤までは、これは本当に優勝しちまうんじゃないか? と本気で考え始めました。あの悪夢が起こるまでは...
今までも錦織の途中棄権は何度も見てきたので、いつもその可能性を考えながら観戦していたのですが、この時に限っては、錦織の余りの強さにそんなこと忘れてました。それだけにショックは大きかった...
しかし、これで錦織は怪我さえなければ、世界トップにも勝てるポテンシャルを持っていることを全世界に証明したとも言えます。
今日から全仏オープン。興奮せずにはいられません!