☆ 事務便り ~事務Kのナントカ~ ☆
こんにちは、豊泉医院の事務Kです。
先日、やっと音楽図鑑のリマスター盤(2015 Edition)を購入しました。
左上が完璧盤。左下が2015リマスター盤。そして右がLP盤です。黄ばんでます
LPジャケットをパカっと開くとこのように。2015リマスター盤のジャケでも再現されておりました
今回のリマスター盤、個人的には一聴して違いが分かりませんでしが、
じっくり聴きこむと音の粒がくっきりしてる事が後々になって分かりました。
これは私のオーディオ環境が貧弱ということもありますが、
音圧・音量をむやみに上げない丁寧なリマスターの為というのが大きいと思います。
そして音のレンジを広く持たすため音量を小さめにしてるみたいですね。
解説によると、限界まで極細の音までをも引き出すやり方にした、とあります。
昔のリマスターと言うと、音が歪む直前の天井ギリギリまで音圧・音量を上げたものが
多かったように思います。攻撃的な音質といいますか。
それはそれで私個人的には好きな音なんですが、
今回のエンジニアさんは「音楽図鑑」は音圧・音量競争に従うリマスタリングは適しないと
判断したみたいですね。
因みに、「Esperanto」のリマスターもそういう方向みたいです。
リバーブ等の残響音がクリアに感じました。
エスペラントは、ダンサーであるモリサ・フェンレイ氏の為のサントラ
以前、この音楽に合わせて前衛的なダンスを繰り広げるモリサ氏の映像を見ましたが、
よく分からなかったというのが正直なところ。
このDVDは単品では売っておらず、6枚組「坂本龍一・80年代の映像作品集」の一つとして売ってます。
今回の「音楽図鑑」はハイレゾ版も出てますね。私はハイレゾ環境がないのですが、
いつかはそれで聴いてみたいです。
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ところで今回のリマスター盤でどうしても気になる事が2つあります。
① 音がホンの極一瞬途切れるドロップアウトが、所々にあること。
② 2曲目「ETUDE」の中間奏(2:27~3:04)の部分に違和感。
①のドロップアウト。ぶっちゃけヘッドホンで聴かないと分からないと思いますが、
音がホンの極一瞬途切れる箇所が複数存在します。これアナログテープ特有の現象だと思います。
今回のリマスター盤はアナログマスターからということですが、保存状態悪かったのかなぁ…。
私は、この時代近辺のYMOやら細野晴臣さん、高橋幸宏さんのリマスター盤も持ってるんですが、
それらにドロップアウトしてる音源は無かったと思います。
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②の「ETUDE」の中間奏(2:27~3:04)、4ビートの部分なんですが、
ここだけ差し替たのでは?と思わざるを得ませんでした。
なぜなら中間奏の各楽器の定位と音量のバランスが以前と違うんですよ。
特に目立つのが、ベースとドラムの音量です。前面に出過ぎのように思います。
あと、中間奏から最初に戻る繋目がリミッターでもかかったように音が詰まる感じがします。
私が思うに、①と関係してますが、この中間奏において盛大にドロップアウトしちゃってる部分が
存在したのでは?と思いました。だから別ミックスから中間奏を抜き出して差し替えたのかと。
別ミックスが存在するのか?という話もありますが。
…とまあ、この辺はあくまで私個人の想像なので間違ってるかもしれません。
名盤と名高い「音楽図鑑」。僕も好きなんですコレ。
この先「音楽図鑑 完璧盤」と「音楽図鑑 2015 Edition」どちらで聴くか悩ましいところです。